鮮やかな色使いや細かい描写で動物たちの空想の世界を描く米沢市の絵本作家・かめおかあきこさんの原画展がいま、米沢市で開かれています。

かめおかあきこさんは米沢市在住の絵本作家で、リスやクマなどといった動物たちを主人公とした空想の世界を描いています。作品の絵は主に水彩画で描かれていて、鮮やかな色合いや細かい筆遣いが魅力です。
動物の冬眠をホテルの宿泊になぞらえて描いた作品「とうみんホテルグッスリドーゾ」です。厳しい冬の寒さの中、クマやリスなどの動物たちが暖かいホテルで生活する姿をかわいらしいタッチで描いています。
ホテルを一歩出れば外は強い吹雪となっている作品。米沢市の厳しい冬をイメージし、前も見えないような猛吹雪を描きました。

かめおかあきこさん「景色もそうだが四季折々米沢はすごいはっきりしていると思う。そういったところを描いている」

一方、米沢市の商工会議所女性会が制作した米沢市の歴史などを題材にしたかるたの絵柄です。戦国大名・上杉謙信や市内の伝統工芸・笹野一刀彫などを繊細かつかわいらしく描いています。
このほか、小学3年生の教科書に使用されている挿絵の原画などおよそ40点が展示されています。

かめおかあきこさん「絵本というと楽しいかわいい面白いというものだが命の大切さや誰かに寄り添う優しさを描きたいと思って描いている」

かめおかあきこさんの原画展は米沢市の「東光の酒蔵酒造資料館」で、5月6日まで開かれています。