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34年ぶりの水準 外国為替市場で円安が進み 一時 1ドル160円を突破 県内への影響は?【徳島】

2024年4月30日 19:00
34年ぶりの水準 外国為替市場で円安が進み 一時 1ドル160円を突破 県内への影響は?【徳島】
4月29日、外国為替市場で円安が進み、一時、1ドル160円を突破しました。

34年ぶりの水準となった円安の影響について、経済の専門家や外国人旅行者らに話を聞きました。

「三十何年前、記憶していますけど。(またその水準の円安は)思ってなかった、株も思ってなかった」

29日の外国為替市場、円相場は一時1ドル160円台前半まで円安が進みました。

年初140円台だった円相場は、2024年に入ってから円安基調をたどり、4か月の間で20円も安くなりました。

そして先週末からの急激な円安の背景について、経済の専門家に聞きました。

徳島経済研究所 里正彦常務理事)
「(4月26日)金曜日に日銀の政策決定会合がありまして『当面、金融政策は動かさない、為替は政策の対象ではない』と、アナウンスがありました。それをみて、日本が動かないのだったら、(日米の)金利差は当面続くということで、金利の高い米ドルの方にお金が流れて円が安くなったというのが、円安の背景だと思います。為替が一割円安になれば、それのざっくり4分の1とかがいずれは消費者物価にはねてくるのかと思います」

物価への影響も危惧されるところですが、最も影響のあるのが海外旅行です。

こちらの女性は。

「海外旅行に卒業旅行で行こうと思っても、行けなかったりがありました。(Q.どこに行こうとしていましたか?)ハワイに行こうと思ったんですけどなくなって、国内の旅行にしました。これからもそのままだったら、ダメだと思いますね」

一方で、円安を歓迎しているのは外国人観光客です。

(台湾からの観光客)
「今、円安なので、今のうちに日本に来て買い物したり、食事したりして、お得だと思います

(フランスからの観光客)
「私はゲストハウスに宿泊していますが、日本は値段も手ごろで、レストランにも行きやすいです」

一口に円安といっても影響は様々、今後については専門家は。

徳島経済研究所 里正彦常務理事
「確実に良いと言えることはインバウンド消費だと思います。人口が減っていますけど、それをインバウンドの国外からの方の消費でどれだけ補えるかというところは、大きな違いになってくると思います」
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