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イイダコの放流「地域の水産資源を守ろう」香川県が漁業者と連携

2024年5月2日 18:54
イイダコの放流「地域の水産資源を守ろう」香川県が漁業者と連携

 香川の冬の味覚、イイダコの漁獲量が近年、激減しています。地域の水産資源を守ろうと、香川県と地元の漁師らが2日、イイダコの放流を行いました。

 放流された貝殻。その中にはメスのイイダコと、名前の由来にもなっている米粒型の卵が。イイダコは冬の香川を代表する味覚のひとつですが、去年の水揚げ量は1.7トンと、ここ20年ほどで100分の1以下に激減しています。

(香川県水産試験場増養殖研究科 中山博志課長)「もう絶滅寸前と言って良いく らい減っていると思います。」

 香川県は3年前から漁業者と連携して、イイダコの放流活動を開始。これまで卵の育成は県の水産試験場だけで行ってきましたが、今年は初めて中讃地域の漁業者も加わりました。

(中讃地区底曳網協議会 丸本裕司会長)「漁業従事者がここまでしているということを、皆に、(その他の)漁業者に分かってもらう。それが1番だと。今していることは小さな一歩だと思うんです。それが後に、大きな一歩だったと思える様になったら良いと思います。」

 香川県は去年、イイダコ釣りの期間を制限し、遊漁船の業者や釣り人に協力を呼びかけていて、今年も同様の保護活動を行う方針です。

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