×

自民党役員人事 岸田首相「気持ちを新たに難局突破」

2022年8月10日 12:00
自民党役員人事 岸田首相「気持ちを新たに難局突破」

岸田首相は10日、内閣改造と自民党の役員人事を行い、午後に第二次改造内閣が発足します。中継です。

    ◇

自民党は10日午前、臨時の総務会で新しい人事を了承しました。岸田首相は、「日本は戦後最大級の難局のさなかにあり、政治の空白はいっときも許されない」と結束を訴えました。

岸田首相「心機一転、気持ちを新たに難局突破、政策断行にまい進していきたいと考えております。新役員の皆様にはまさに今、この瞬間から高い緊張感を持って、この難局に臨んでいただきたい」

役員人事では、安倍派から安倍元首相の側近として知られる萩生田光一氏を政調会長に起用します。

総務会長には、岸田首相に近い遠藤選対委員長を横滑りさせ、後任の選対委員長に森山総務会長代行を起用しました。森山氏は、菅前首相や二階元幹事長に近い、いわゆる「非主流派」で、挙党一致体制を構築する狙いがあります。

自民党・萩生田政調会長「日本をとりまく安全保障環境がいっそう厳しさを増す中で、外交安全保障政策の強化、これが最大の課題といえます」

内閣改造では5人を再入閣させ、防衛相には浜田靖一氏、厚生労働相には加藤勝信氏を起用します。

環境相に内定・西村明宏氏「大臣のお話をいただいたということで、家内もびっくりしていました。いま出がけでも(妻から)『大臣がんばって』と、ほとんど冷やかしのような見送りをしてもらいました」

一方、去年の総裁選で争った河野太郎氏をデジタル相に、高市早苗氏を経済安全保障担当相とするなど、ポスト岸田として自らのライバルになりうる有力議員を、軒並み閣僚や党役員で起用しているのも特徴です。

ある自民党幹部は、「派閥ごとに複数の有力議員を要職に起用し、互いを競わせ派閥内での分断を図っている」「手堅くみえるが、岸田首相は実はしたたかであざとい人事をやっている」と指摘しています。

午後には首相官邸に新しい閣僚が呼び込まれ、第二次岸田改造内閣が発足します。