住民や子どもたちが奮闘です。佐渡に生息し絶滅危惧種にも指定されているサドガエル。田んぼの整備が行われる前に安全な場所に移動させる「引っ越し作戦」が行われました。

佐渡市の田んぼ。
地元の住民や子どもたちが集まっていました。

〈佐渡地域振興局　市村英敏さん〉
「背中には茶色いイボイボがありまして、ひっくり返してお腹の方を見ると、黄色い色をしている」

絶滅危惧種の“サドガエル”を捕獲しようというのです。体長は４センチほどで黄色いお腹が特徴だといいます。

約７０人で探しますがなかなか見つかりません。

それでも田んぼの中を探していると。

〈参加者〉
「サドガエルいました」
「見つけた、背中ちょっとぼつぼつ」
「黄色だ」
「黄色、サドガエルだ」

次々とサドガエルが見つかります。

〈参加者〉
「見つけた」
「おおー」
「カメラさん寄ってください」
「いましたいました」
「やった、お腹黄色い」

この田んぼでは来年の春にかけて整備が行われる予定で、サドガエルを別の田んぼで一時的に保護しようと佐渡地域振興局と新潟大学が「引っ越し作戦」を企画しました。

〈佐渡地域振興局　市村英敏さん〉
「農業になかなか関わりの薄かった方もいるかと思う。こういうイベントを機に農業について関心を持っていただくとともに地域資源の保全活動に今後とも参加していただきたい」

飛び跳ねるカエルに悪戦苦闘する人たちも。

佐渡にのみ生息するサドガエル。

田んぼやため池など人々の営みの中で暮らしていて、野生のトキのエサにもなっています。


この日は、３５匹を保護することができました。

Q）何匹とった？
「３匹です」
「穴とかにいたのを足で触ると、ぴょんって出てくるのでそこを狙って」

〈参加者〉
「いろんな生き物にとっていい田んぼだったんだろうなと思うんですが、生き物が好きな子がいると、だんだんここ残したいとかこの環境いいなとかいろいろ考えてくれると思います」

保護したサドガエルは整備が終わった後、再び田んぼに戻されます。