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内村航平(33)引退決断した理由明かす

2022年1月14日 13:05
内村航平(33)引退決断した理由明かす

体操の内村航平選手(33)が14日、都内で引退会見を行いました。

ゆずの「栄光の架橋」が流れる中、登壇した内村選手は第一声で、「特別な感情はない。ただただ引退するんだなという感じ」と淡々と話しました。

そして、「3歳から好きで体操を初めて、1月3日で33歳、体操歴30年になる。30年のうち16年間ナショナル強化選手として活動し、人生の半分以上日の丸背負ってやってきたのは誇り」と自身の体操人生を振り返りました。

引退会見の場でも「辞めたいとは思ってない。やれるならいつまでもやりたい」と話した内村選手が現役引退を決めたのは、昨年10月に行われた世界選手権前。

「五輪が終わって、次の世界選手権に向かう道中、練習して行く中でしんどすぎた。これが最後かなと世界選手権に挑んだ。もうきついなって。もう世界一の練習をやるのは難しい。となると引退かなと。モチベーションとか、メンタル的な部分で、世界一の練習が気持ちでその状態まで持って行くことが難しくなったことの方が大きい」と当時の胸中を明かしました。

内村選手は2008年、当時19歳で初出場した北京五輪で、個人総合と男子団体で銀メダル。昨年の東京五輪を含め4大会連続で出場し、個人総合連覇を含む金3個、計7個のメダルを獲得しました。

自身にとって「五輪」はどのようなものかと聞かれると、「自分を証明できる場所。世界選手権が五輪イヤー以外で毎年あって、世界チャンピオンになり続けて、五輪でしっかり証明することを2回もできた。自分を証明する舞台だったのかなと思います」と話しました。

今後については、「日本代表選手、後輩に自分がやってきたことを伝えたり、子供たちに普及したり、体操に関わるすべてのことをやれたら」と話し、30年間ともにしてきた体操に対して、「ありがとうとか軽い言葉で感謝は伝えられない。体操で内村航平がつくられている。体操を世界で1番している状態にしたい。ずっと勉強していきたい。極める次元より上までいきたい」と変わらぬ体操への熱意を語りました。