日本時間14日に行われる第56回スーパーボウル。シンシナティ・ベンガルズとロサンゼルス・ラムズが雌雄を決する一戦は、決戦が近づくにつれ熱量が高まり、チケットよりスタジアム周辺の駐車場のほうが高くなる現象も起きています。

スーパーボウルのチケットは、一般人がなかなか手に入らないと言われるほどのプラチナチケット。

それもそのはず、リーグが管理して32チームへ分配し、基本的には一般販売されません。そこから二次販売されるため、チケットの値段は高騰します。今ではNFLはチケットの最低販売価格を公表しませんが、5年前の第51回大会では950ドルでしたから今では1000ドルを超えているかもしれません。

一般の人がスーパーボウルチケットを入手するには、チケット交換サイト「スタブハブ」などを利用する手段があります。そこでは、第56回スーパーボウルのチケットは8日現在、ラムズサイドの最上段コーナーが最安値の4608ドル(約53万円)で販売されています。

チケットの値段が高騰するのはもちろんですが、スタジアム周辺の駐車場代も破格の値段までつり上がっています。スーパーボウル当日にはスタジアム周辺で、駐車場代の金額が書かれたプラカードを持った人をあちこちでよく見かけるほど、駐車スペースを確保するのは一苦労。大事な試合を最初から見逃したくないファンには、チケット交換サイトで事前購入する需要があるのかもしれません。

決戦の舞台となるカリフォルニア州イングルウッドにあるSoFiスタジアムには、決戦当日に10万人近いファンが詰めかけることが予想されるため、スタジアム敷地内の駐車場では賄いきれないと推測されます。

そのためか、「スタブハブ」では駐車場も出品され、平均では300～400ドル程度ですが、中には5000ドル(約57万円)で売られているものもありました。5000ドルで出品されていた駐車場は、スタジアムから1.6キロ離れたところに位置し、そこからスタジアムまでの所要時間は車で6分ほどです。

もしチケットと駐車場をセットで買えば100万円ほどの散財かもしれませんが、熱烈なフットボールファンにとってはそんなことはお構いなし。ずば抜けた身体能力を持つアスリートが明晰な頭脳と鋼のような肉体を駆使し、極上のエンターテインメントでもあるスーパーボウルは、お値段以上の魅力がぎっしりと詰まった世界最高峰のスポーツイベントです。一生に一度は見たいスーパーボウルのためならお金に糸目をつけないかもしれません。