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【博多ストーカー殺人】きょう裁判員裁判の初公判 元交際相手を包丁で何度も刺し殺害した罪に問われた男「気が狂ったようになった」「記憶ないです」法廷で何を語る 福岡地裁

2024年6月17日 0:08
【博多ストーカー殺人】きょう裁判員裁判の初公判 元交際相手を包丁で何度も刺し殺害した罪に問われた男「気が狂ったようになった」「記憶ないです」法廷で何を語る 福岡地裁
寺内被告

JR博多駅前で、元交際相手の女性をストーカー行為の末、包丁で刺し殺害した罪に問われた男の初公判が17日、福岡地裁で開かれます。

殺人とストーカー規制法違反などの罪に問われているのは、住居不定・無職の寺内進被告(32)です。

起訴状などによりますと、寺内被告は2023年1月16日午後6時すぎ、JR博多駅近くで、勤務先から帰宅中の福岡県那珂川市の会社員、川野美樹さん(当時38)を待ち伏せし、胸や背中、頭や首を刃渡りおよそ24センチの包丁で10数か所刺して殺害した罪に問われています。

寺内被告は川野さんへの好意、またはそれが満たされなかったことに対する恨みから、2022年11月23日午前4時すぎから午前9時半ごろまでの間に4回にわたり、川野さんの携帯電話と勤務先に電話をかけたとされます。川野さんからの相談を受け、警察は2022年11月26日、ストーカー規制法に基づき、つきまといを禁じる命令を寺内被告に出していました。

しかし、およそ1か月半後の2023年1月16日、川野さんの命は奪われました。当時、寺内被告は「おい」と言いながら川野さんがさしていた傘に自分の傘をぶつけ、その後、10分間にわたりつきまとった末に、川野さんを殺害したとされています。

2023年2月、福岡拘置所でFBSの取材に応じた寺内被告は、ストーカー規制法に基づく禁止命令を出されたことについて「まじでショックだった。怒りの思いがあったので、そんなこと(ストーカー)はまじしてない」と話し、ストーカーとされたことに強い拒否感を示していました。さらに「気が狂ったようになった。記憶ないです。刺すことになったことがいまだに信じられない」と話しました。

寺内被告は2022年8月に福岡市博多区の路上で男性を殴ってケガをさせた傷害の罪に問われ、量刑を決めない「部分判決」で、すでに有罪が言い渡されています。

17日から始まる裁判員裁判ではこの部分判決も踏まえて量刑を審理し、判決は28日に言い渡される予定です。裁判員裁判の初公判は17日午前10時から福岡地裁で開かれます。