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火災のリスクも 石油ストーブは“使い始め”に注意! 使用前に確認を

2023年10月26日 17:42
火災のリスクも 石油ストーブは“使い始め”に注意! 使用前に確認を
石油ストーブ使い始めは火災に注意!

朝、晩の気温が下がる中で、いよいよ暖房器具の出番です。しかし、使い方を誤ると火災になりかねません。実は、シーズン使い始めの石油ストーブは、特に注意が必要です。

26日朝、福岡市・天神では、厚手の上着など寒さ対策をした人の姿が多く見られました。

■10代
「きょう寒すぎて、1枚だけじゃ足りないと思って。厚着をしてきました。4枚ですね。」

■30代
「結構寒くて、きのう衣替えをしていました。石油ストーブがあって、まだつけなくてもいいかなと、耐えてはいるんですけど。」

■10代
「(石油ストーブは)毎年ずっと使っている。あれが結局一番温かい気がする。11月になったらすぐ使うと思います。」

26日朝の最低気温は福岡市で13.5℃、朝倉市で7.8℃などでした。気温の低下とともに出番を迎える暖房器具ですが、使用法を誤ると危険です。

NITE製品評価技術基盤機構が石油ストーブを使った実験では、漏れ出た灯油に火が移り、大きく燃え上がってしまいました。実はストーブが原因で起こる火災は、シーズン使い始めのこの時期から増える傾向にあります。

福岡市消防局によりますと、2018年から2022年までの5年間に発生したストーブが原因の火災は、福岡市内であわせて42件です。月ごとに見ると10月、11月で件数が増え始め、12月、1月、2月で最も多くなっています。

26日、NITEはストーブを使い始める前に、『ほこりを取り除くこと』『燃料には新しい灯油を使うこと』『給油の後はふたがしっかり閉まっているかを確認すること』などについて注意を呼びかけました。

例えば、シーズン使い始めのストーブをほこりを払わずに使用すると、不完全燃焼を起こします。そして、ガスがたまると爆発的な燃焼が起こり、周囲に燃え移る可能性があります。

NITEの担当者は、特に高齢者の事故に注意を呼びかけました。

■NITE 製品安全広報課・岡田有穀さん
「高齢者の場合は、ご自身だけの注意では事故を防ぎきれない場合もあります。その場合は一緒に住んでいる家族や周辺の人などが、(高齢者が)誤った使い方をしていないかをご確認いただく、その人を見守っていただくというところで事故を防いでいただければ。」

シーズン使い始めの暖房器具は、使用前にあらためて安全を確認しましょう。

NITEが挙げる石油ストーブの5つのチェックポイントです。

1つ目は、ほこりを取り除くことです。

2つ目は、地震の揺れを感知して自動で火を消す装置がきちんと作動するか、実際に揺らして確認したり、燃焼筒と呼ばれる真ん中の器具が傾いていないか回して確認したりすることです。

3つ目は、燃料は新しい灯油を使うことです。昨シーズンのものや、ガソリンは絶対にNGです。

4つ目は、給油の後はふたがしっかり閉まっていることを確認することです。

5つ目は、ストーブを置く場所は壁やものと一定の距離をとることです。

使い始める前に、この5つのポイントを確認してください。