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生理ってホントにつらい… 女性アスリートはどうしてるの? 体重制限や厳しい練習… 生理と向き合うためにできること【アナたにプレゼン・テレビ派】 

2023年11月23日 9:59
生理ってホントにつらい… 女性アスリートはどうしてるの? 体重制限や厳しい練習… 生理と向き合うためにできること【アナたにプレゼン・テレビ派】 

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。今回プレゼンする有田優理香アナウンサーが、アスリートと生理についてお伝えします。

女性アスリートの生理の悩みは…

様々な症状があらわれる生理。女性アスリートの悩みは、「出血量が多くて練習に参加することができず、休む」「大事な試合日と生理が重なってしまう」「オーバートレーニングにより無月経に陥る」などがあります。

女性の体は、女性ホルモンによって1か月周期で変化します。生理が終わると、まず、女性らしい体をつくる「エストロゲン」が増えます。そして、生理前は妊娠の維持に重要な「プロゲステロン」が増えます。この時期に、体重が増えやすい、イライラ、うつ気分、さらには、むくみや肌荒れの症状があらわれる女性もいます。

女性アスリートの向き合い方は?

女性のカラダについて、広島のアスリートはどう向き合っているのか。東広島市を拠点とする陸上・ダイソー女子駅伝部の平村古都選手は、社会人になってから生理痛に悩んでいると打ち明けました。

■ダイソー女子駅伝部 平村古都選手
「お腹痛くなったり、腰が張ったりとかって、調子が良くなってきても走れなくなったり、結構きつい。」

■広島テレビ 有田優理香アナウンサー
「生理と、大会や記録会が重なることもありますか?」

■ダイソー女子駅伝部 平村古都選手
「結構重なることが多いです。足にうまく力が入れられない感覚があって嫌だ。」

サンフレッチェレジーナを始め、様々な女子サッカーの現場に携わるトレーナーの松本小葉さんは、月経前症候群についても悩む選手が多いと言います。

■サンフレッチェ広島レジーナトレーナー 松本小葉さん
「月経前症候群と言われるもので、よく多いのが、体のむくみであったり、食欲の増加であったり、心理的な影響っていうのは、すごく大きいのかなと思います。」

女性アスリート259人を対象とした、日本体育大学のアンケートの結果、生理前から生理中に練習・試合に影響を及ぼす、身体症状があると答えた選手は、半分以上の57%に上ります。また、パフォーマンス向上などをきっかけに「増量・減量経験がある」と答えた選手も58%いるということです。

かつて、世羅高校の陸上部を率いて、現在はダイソー女子駅伝部の監督を務める岩本真弥さんに聞きました。ダイソーでは、男性には相談しづらいこともあるだろうということで、女子トレーナーと連携してコミュニケーションを図っています。体重については、世羅高校時代は自主記入だったそうです。陸上の強豪チームなどでは、体重制限を課すチームも過去にはあったとのことです。指導者の前で体重測定をすると、さらにプレッシャーがかかり、摂食障害に繋がることもあるので、警鐘を鳴らしています。そして、薬などは、競技の特性を分かった上で、スポーツドクターに処置をしてもらうなど、専門の機関と連携を図っています。

高校生を指導をしている、AICJ高校女子サッカー部の小川潤一監督は、ダイソー同様、女性トレーナーと連携しながら進めており、監督自身も、提携の医療機関と話をして、生理への理解を深めているそうです。その上で、選手の体のことを考えた練習メニューを提案しています。例えば、生理中の選手の練習メニューの強度を下げたり、試合でも、生理中の選手の途中交代であったり、起用などを考慮するなどという事です。

医師の香月孝史先生は、生理の1つの有効な手段として、低用量ピルの処方というのがあると言います。アスリートにとって有利な作用として、練習を休むことなく集中するために「生理の症状の軽減」、漏れないかという心配をなくすために「出血量が減る」、大事な試合日などに重ならないように「生理の日を調整できる」といったメリットがあります。ただ、個人差はありますが、副作用があるので、選手自身や親、さらには指導者と相談しながら処方するのがベストだと話しています。

過度な体重制限は避けて!

完璧主義の性格などから、過度な体重制限をするアスリートも。過度な体重制限で、摂食障害やオーバートレーニングによる「無月経」に陥ることがあります。中学生・高校生は思春期で体が変化し、脂肪が増えます。無理に体重を絞らず、成長段階を踏まえたトレーニング内容を現場が考えていくことが大事です。2か月以上生理がない場合は、相談をしましょう。

個人差の大きい生理について、一人で決して抱え込まず、指導者や男性に言いづらい場合は、保健室の先生や家庭などで、コミュニケーションが取りやすい環境づくりを心掛けましょう。一人ひとり、生理に対しての知識を深めて向き合っていくことが大事です。

『フェムミナーレin Hiroshima!』が開催!

広島テレビでは、11月26日に美と健康と食のイベント『フェムミナーレ in Hiroshima!』を開催します。12時45分から、生理をテーマにしたトークショーを実施予定です。私達が意外と知らない生理の最新事情を知る機会です。ぜひお越しください。

【テレビ派 2023年11月21日放送】