元宝塚星組トップスターで女優の安蘭けい、歌手の渡辺真知子（５４）、原田真二（５２）らが１日、東京・日本橋高島屋で開催された東日本大震災の復興支援チャリティーイベント＆オークション「届け現地へ！希望と勇気！」に出演した。３日まで開催され、歌手の中村あゆみやミッツ・マングローブ、宇崎竜童ら計３０組以上のアーティストが日替わりで出演し、被災地の復興支援のための募金を呼びかける。

　安蘭は５月に上演する主演ミュージカル「ＭＩＴＳＵＫＯ〜愛は国境を越えて〜」のナンバー「振り返らずに歩け」など２曲を歌唱し、「何かできないかなと思い悩んでいたので、こうしてチャリティーイベントに参加できてうれしい」とにっこり。「私にできるのは舞台に立ってパフォーマンスすることしかない。それを見て少しでも勇気だったり希望だったり…、皆さんの力になればいいなとあらためて今感じているところです」とエンターテイメントを通して、復興支援の一助となることを誓った。

　原田はギターの弾き語りでヒット曲「キャンディ」など３曲を歌唱。「今こそもともと日本人が持っている助け合う心、文化を発信する時期。１人１人のちょっとしたやさしさのアクションを起こして」と呼びかけ、「壁は乗り越えられる。その傷みを一緒に感じながら頑張っていきたい」と語った。

　ヒット曲「唇よ、熱く君を語れ」など３曲をパワフルに歌った渡辺は「ここで負けたら悔しい。これをバネにどうにかみんなで浮上して、新しい世界をもう１回再建できたらと思います。頑張ります」と復興への願いをメッセージに込めた。

　ボーカルグループのサーカスは「４人の声で元気づけてあげられたら…。どこにでも行きます」と歌で慰問する考えを明かし、「思いやり、勇気、きずな、そして希望。この力で必ず日本は立ち上がります。ＷＥ　ＬＯＶＥニッポン！」と声を合わせて、被災地にエールを送った。

　初日はオークションの売上金を含め６６万７０３４円の募金が寄せられ、日本赤十字社を通じて被災者に届けられる。