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2011年6月24日 23:32

押井守監督、3D映画は「ハードル高い」

押井守監督、3D映画は「ハードル高い」
(c)NNN

 映画監督の押井守氏(59)が24日、都内で行われた「シャープ スマートフォン 3Dコンテスト CG・アニメーション部門」の最優秀賞発表&授賞式に出席した。

 16日から始まった日本発アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011」の3D部門のスポンサーであるシャープ株式会社が実施したもの。応募された3D作品をスマートフォンで観賞し、優秀賞2作品、最優秀賞1作品を決定した。

 特別審査員の押井監督は、映画のスクリーンではなくスマートフォンの小さな画面で作品を観賞し、審査した。「テーブルがあって、スマートフォンが置いてあって、それをみんなそれぞれ見て。映画を見ているというよりは、ゲームをしているような、変なもんだなと思いましたね。見るのがスクリーンでなく、手のひらの上のものというだけで映像の感じって変わるんだなと思いました」と率直な感想を明かした。

 スマートフォンについて「つい最近、携帯電話を持ったんです。スマートフォンなんて使い方分からないですよ」と尻込みしていたが、「すぐに人に見せられて、どこにでも持っていけるというのは良いですよね。映画というものはどうしても大掛かりですから」と手軽に楽しめるところが利点と分析した。

 近年増えている3D映画についても「カメラアングルとか、空気感をつなげたりだとか、実写で3D作品を作るってかなりハードルが高いんですよね。でもアニメは比較的、3Dと相性が良いと思う。僕がやってきたようなディテール勝負の映画っていうは、3D化は難しいのかなと思いますね」と持論を展開し、客席をうならせた。

 授賞式では、最優秀賞を受賞した「Wa〜iii」の石林(せきりん)監督にトロフィーと賞金100万円が贈呈された。

 プレゼンターを務めた押井監督は「デッサン力のある作品がとても多かったと思います。面白かったです。映画は作って終わりではなく、見せて始まるもの。何か作ってみたいなと思っている人は、とりあえず自分の目の前の誰かを楽しませて、それから自分が何を作りたいのか考えるといいと思う。賞なんか取ったって何にも変わりません。そこからどうするのか、そっちの方がずっと大変です」と現実的なアドバイスをして、会場の空気を引き締めた。