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2014年7月10日 21:43

【コラム】歌わない“エア・ボーカル”?

【コラム】歌わない“エア・ボーカル”?
(c)NNN

 エア・バンド、ゴールデン・ボンバーが登場したとき、ここまでの大ヒットを見通せなかった。芸能記者として、その反省は今も肝に銘じている。ところが今度は、“エアー・ボーカル”が誕生するという。何それ?

 男性3人組、ZOLA(ぞら)。今月23日にデビューシングル「トウキョウジェネレーション/BORDERLESS」(両A面)をリリースする。

 “エア・ボーカル”という看板を掲げるだけあって、歌わない。ライブやテレビ収録などで、歌手が口パクでごまかしたりすることはあるが、端っから歌わないのである。

 バックから流れるボーカルに合わせて、歌っているふりをしながらダンスなどのパフォーマンスで魅了するという仕組み。
 とはいえ、3人の声は、まったくボーカルと無関係ではない。ボーカロイドを利用しているのだという。

 ボーカロイド・アイドルとして、初音ミクという存在がいる。歌声合成技術を使ったボーカル音源を、初音ミクという2次元のアニメーションが歌い、人気を集めている。

 ZOLAは、その3次元バージョンと考えれば、すんなり腑に落ちる。

 3人は雑誌の読者モデルを務めるイケメンで、ルックスは文句なし。先日、関係者向けのお披露目があったが、失敗することのない歌に合わせて、表情やダンスでそつないパフォーマンスを繰り広げた。

 楽曲も、いかにもボーカロイドという感じでノリノリ。世界初のボーイズボカログループという触れ込みで、関係者の鼻息は荒いが、果たしてどれだけのファンに支持され、売れるのか。前例がないだけに、うまく見込めない。

 歌わない歌手、という相反する概念がうまく伝わるのか、あるいはそっぽを向かれるのか。答えはリスナーにしか出せない。(Q)