旭日小綬章に北島三郎「両親に感謝」
春の叙勲で旭日小綬章を受章した演歌歌手の北島三郎(79)がこのほど、都内で会見を行った。
今年6月で芸道55周年を迎える。「区切りのある年に立派な勲章を賜り、感謝と同時に私の人生に立派な足跡を残せた。感動しています」と喜びいっぱいの笑顔であいさつし、「北島三郎になってから支えてくれた大勢の皆さんのおかげです」と感謝した。
受章の知らせは所属事務所にいるときに社長から受けたそうで、「え!と(驚いた)。思ってもいないものですから、『本当にもらっていいの?』という感じ…」と回想。動揺のあまり、受章に至る理由は何かと自身を見つめ直したという。「自分でこの(歌の)道を選んで、(夢を)追いかけて歩いてきているうちに、ひょっとしたら何かにお役に立つことができたのかなと。その証しに(天皇陛下は)この立派な章を私にあげようと思ってくださったのではないかな」とはにかんで話した。
受章の喜びを真っ先に伝えたい相手は「両親」という。「産んでくれた両親に感謝している。神棚に向かって旅立った親父とお袋に『立派な勲章をいただいたよ』と報告をします」としみじみ語り、「(世間から)サブちゃんと呼んでいただいている間は、遥かなる完成のない道を体が続く限り歩いてみようと思う」と生涯現役を誓った。