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尾上菊五郎、“予告”通りPPAP演出

2017年1月2日 20:57
尾上菊五郎、“予告”通りPPAP演出

 初春歌舞伎公演「通し狂言 しらぬい譚(ものがたり)」(3日初日)の公開けいこが2日、東京・半蔵門の国立劇場で行われ、歌舞伎俳優の尾上菊五郎(74)、中村時蔵(61)、尾上松緑(41)、尾上菊之助(39)が意気込みを語った。

 幕末から明治初期にかけて流行した奇想天外の長編小説「白縫譚」を題材とした新作で、お家の危機を救う忠臣たちの活躍を初春歌舞伎らしく華やかに描く。

 国立劇場開場50周年を記念した公演。監修も手掛ける菊五郎は「初春らしい、明るく、豪快な舞台です」と太鼓判。時蔵も「大変、面白く仕上がっているので、ぜひ劇場へ足をお運びください」と呼びかけた。

 2度の宙乗りがある菊之助は「高いところはあまり得意な方ではないですが、正月らしい、華やかな舞台になるよう心がけています」と笑み。

 4幕目には、歌舞伎俳優の片岡亀蔵(55)がシンガー・ソングライター、ピコ太郎にふんし、“歌舞伎版”のPPAPネタを繰り出す演出もある。

 昨年12月の制作発表会見でPPAPネタを取り入れることを“予告”していた菊五郎。
 「(公開けいこで)ピコ太郎さんに似ている人が出てきましたね」と取材陣に水を向けられると、「あれ、ピコ太郎だよ。本物!出たいっていうから、出したの!」とジョーク。時蔵も「(亀蔵のピコ太郎は)どんどんバージョンアップしていきますよ」と期待をあおった。