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2017年12月11日 0:40

海老一染之助さん通夜「芸は命がけ」が口癖

海老一染之助さん通夜「芸は命がけ」が口癖
(c)NNN

 6日に肺炎のため83歳で死去した曲芸師の海老一染之助さんの通夜が10日、東京・中野区の東光寺で営まれ、お笑いコンビの爆笑問題や落語家の桂文楽(79)ら約250人が参列した。

 祭壇には舞台で使用していた和傘のほか、まり、土瓶、バチが飾られた。
 十数年前に撮影した笑顔の写真が遺影として置かれ、トレードマークのオレンジの着物を着た染之助さんが、生前の明るさ同様、参列者を温かく迎えた。

 妻で喪主の村井秀子さん(81)によれば、都内の病院に入院したのは11月28日。
 秀子さんは「12月6日に急変したと連絡を受けて、長男夫婦と私が病院に駆けつけたんですが、間に合いませんでした」と振り返り、「前の日、今までしたことはなかったのですが、主人のおでこに私のおでこをつけて『お父さん、頑張ってね。また明日、来ますから』(という言葉をかけた)。それが最後でした。そういうことをする気持ちになったのは、虫の知らせだったんでしょうかね」と、しみじみ話した。

 生前の染之助さんは「芸が好きで、けいこが好きでした。毎日けいこ、けいこで、子どもが小さいときも、どこかに家族で遊びに行った思い出がないくらいです」と、家族の前でも常に芸人として生きていたという。
 「『芸は命がけでやっているんだ』というのが口癖でした。毎回同じことの繰り返しですが、60年以上やって来て一度も失敗したことがないと自慢していました」と明るいキャラクターの裏で努力を重ねていたことを明かした。

 戒名は「至藝染朗信士(しげいせんろうしんじ)」。芸を極め、多くの人を朗らかにし、喜ばせたという染之助さんの人生そのものを表現しているという。
 葬儀・告別式は11日、同所で営まれる。「棺(ひつぎ)には、傘と土瓶とバチとまりを入れます」と秀子さん。「天国に行って、(兄の)染太郎さんとまたコンビを組んでやってくれるんじゃないかなと思います」と、名コンビの復活に期待した。