『こち亀記念館』チケット予約開始 完売する日も出る人気ぶり なぜ今オープンするのかを取材
東京都・葛飾区亀有出身の漫画家・秋本治さんの代表作『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。1976年から『週刊少年ジャンプ』で40年間連載。“こち亀”の愛称で親しまれ、日本だけでなく世界でも人気となっています。
■外はまるで漫画の1ページ テーマは“両さんが記念館を建てちゃった”
22日にオープン予定の記念館を訪れると、1階のエントランスは、“こち亀”の舞台になっている派出所を再現。その上を見てみると、主人公の両津勘吉(両さん)が描かれ、“こち亀”の漫画の1ページのようにデザイン。両さんが“自分の勤務する派出所の上に、自分の記念館を建てちゃった”というストーリーのもと、こち亀作品や亀有の魅力を楽しみながら体感できる観光施設だということです。
館内は、亀有のイベント情報を発信し、まちを巡る起点となる『亀有ベース』や、様々な仕掛けにより五感で楽しみながら両さんの気配が感じられる展示スペース『両津永久名誉館長室』、漫画に登場する神社を再現した『両津大明神』など、“こち亀”の世界が広がっています。
■なぜ今『こち亀記念館』を建設したのか
長年親しまれている“こち亀”ですが、なぜ今記念館を建設したのか。葛飾区によると、長年“こち亀”をテーマにした施設の整備が望まれていた中、40 周年となる2016 年に連載を終了したことを受け、具体的に検討を開始。その後、整備に一定のめどがついたことから、葛飾区が『基本的な考え方』を策定。そして2025年、観光による亀有地域の商店街の振興や、地域活性化を推進させる拠点として『こち亀記念館』を建設したということです。
■初日・2日目のチケットは既に完売 葛飾区の担当者「率直に嬉しく思っている」
チケットは、両さんの誕生日である3月3日に販売がスタート。すると、初日と2日目がすでに完売となる人気ぶり。葛飾区の担当者は「率直に嬉しく思っているが、同時に『こち亀記念館』に対する期待度の高さを感じる」と喜びのコメント。
オープン日の22日には“開館記念イベント”が開催予定。また、亀有地域の各商店で、こち亀をモチーフにしたグルメやグッズを開発、順次販売を開始しているということです。
今後について、担当者は「展示内容や地域情報、グッズ展開などは今後アップデートを予定しているため、いつ来ていただいても楽しめるような、皆様に愛される施設に育っていけばよいと感じている」と期待を寄せました。