「16×18」が頭の中で解ける “小学生向け”暗算ドリルが大人にウケる理由
吉田:あと最後に「認定書」がついているんですけど、「100点とれてすごいね」という言い方ではなくて、「ここまで全部やれたあなたがすごい」、“やり抜いた”ことを褒めてという(内容)。ずっと褒めてもらえるうれしさがあるところが、(大人にも)広がった要因なんじゃないかと分析しています。
――大人にもやってもらうことを意識して作ったのでしょうか?
吉田:私自身は全くないです。大人にも子どもにもやってもらいたい、みたいな学習参考書の作り方をすると失敗するような気がするので。“本当に届けたい人だけを見る”ということを大事にしています。最終的に大人の方にも“脳トレ需要”があったというのはよかった。大人には満足感みたいなものを得てもらえると、作ってよかったなと思います。
■16×18が暗算できる “おみやげ算”のやり方
1.「16」に、「18」の一の位の「8」をおみやげとしてわたす
2.「16は8増える(16+8)」「18は8減る(18-8)」ことになり「24×10」という式ができる…▲
3.次の段階として「16×18」の一の位同士をかけ算。今回でいうと「6×8」という式ができる…●
4.▲の式の答えと●の式の答えを足す 「24×10+6×8」…★
5.★の式で出た数字が「16×18」の回答となる 正解「288」