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【追悼】池上季実子、大林監督の撮影を回想

2020年4月11日 21:17
【追悼】池上季実子、大林監督の撮影を回想

映画監督の大林宣彦さんが10日に肺がんのため82歳で亡くなったことを受け、女優の池上季実子(61)が11日、追悼コメントを発表した。

大林監督の商業映画監督デビュー作「HOUSE/ハウス」(1977年)で、池上は主演を務めた。

以下がコメントの全文。
「大林監督と初めてお目にかかったのは18歳、砧の東宝撮影所、映画『HOUSE』の顔合せの時でした。
大柄でクリクリでロングヘアーのその方は、あの頃の映画業界には無い雰囲気で、『なるほど、噂に聞いてたCM業界バリバリのムード』と感じたのを記憶しています。
けして大きな声をお出しにならずニコニコしていらっしゃる。でも細い目の奥がキラリと光っていました。
その横にはスタイリストと紹介された奥様がいらっしゃって、話もそこそこに、私のオシャレ(役名)のすべてのシーンの衣装が、既に決められていて、ダーっと並べられていて驚きました。
撮影に入ってからもシーン・芝居と関係ない『一寸笑う顔して。』『泣いた表情して』困った顔・怒った顔など様々な顔を数百カット、説明なく要求していらっしゃった…。
結局、映画が出来上がるまで監督が何をしたかったのかわからず仕舞いで撮影に臨んだことを未だに後悔しています。

監督のご冥福を心よりお祈り申し上げます」