声優・Lynn 新潟から東京へ通い続けた高校時代 “夢をかなえたい気持ちが強くなった3年間”
■Lynn 新潟から東京に3年間通い続けた原動力
Lynnさんが声優に興味を持ったのは小学5年生の頃。アニメ『名探偵コナン』と『犬夜叉』に出演する、声優の山口勝平さんの声が好きだったことがきっかけだったといいます。
――声優を目指して行ったことは?
高校に入ってから養成所に通い始めました。当時、新潟に住んでいたんですけど、東京の学校に週1回通ってレッスン受けて、それを3年間やって卒業して事務所に入りました。
――すごい生活ですね。改めてどんな3年間でした?
自分ではあまりすごいことって思っていません。「だってやりたいんだもん、なりたいんだもん」っていう気持ちの方が強くて。もちろん(レッスン生の中には)自分にはできない表現をする子たちが周りにたくさんいて、まだまだもっと頑張らなきゃいけないなって、すごく負けず嫌いなので頑張れた、より夢をかなえたいっていう気持ちが強くなった3年間でした。そもそもレッスンに行くのが楽しくて仕方がなかったので。レッスンの前後にみんなで集まって自主練したり…。非常にいい、濃い高校生活でした。
――夢だった声優、どんなところが楽しいですか?
全部楽しいです。もちろんマイクの前に立ってお芝居している瞬間が一番楽しいんですけど、それ以外にもいろいろなお仕事をさせていただいて、いろいろな人にも会いますし、刺激を毎日もらって、飽きることがないなと思います。
■Lynn “転スラ”は「見ている側も一緒に冒険しているような気持ちになる」
――『転生したらスライムだった件』の見どころは?
まず主人公のリムルの存在感というか、かわいさとカッコよさと面白さを併せ持っている、すごく魅力的なキャラクターだと思っています。そこに関わってくる形でたくさんのキャラクターが登場して、それぞれにスポットを当ててもいろいろなスピンオフが作れるんじゃないかというぐらい。それぞれしっかり世界観があって、物語が進むにつれてそれが広がっていく感じが、見ている側も一緒に冒険しているような気持ちになる面白さがめちゃくちゃ詰まっている作品だなと思います。
――ルミナスの役作りはどうされましたか?
(私は)あまり役作りってロジカルに作るタイプではなくて、感覚的にやってしまうタイプなんです。原作を読んでこういうキャラなんだなと固めつつ、演じながら作っていくっていう方が結構大きいです。ルミナスが根っこの部分で何を大事にしているのか、どこを目指しているのかっていうところは意識しながら演じるようにはしています。
■Lynnさんが考える夢をかなえるために必要なこと
――夢をかなえたLynnさんが、同じように夢を目指す人たちへ何かアドバイスをするとしたら?
やりたいことがあるのであれば、とにかくやってみた方がいいと私は思っています。何か理由をつけて言い訳して諦めるのではなく、まず一歩踏み出して何かやってみて、そこで違うなと思ったらまた別のことを考えればいいと思うんですけど、自分で自分の可能性に蓋をしない。もったいないなと思うので。一度きりの人生なので、後悔しないように諦めない、自分でやめない。もしなれなかったとしても、そこに至るまで頑張った自分をほめてあげられるので、楽しみながらがむしゃらになれたらいいですよね。
【Lynnプロフィル】
新潟県出身。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のミオリネ・レンブランや、『ウマ娘 プリティーダービー』のマルゼンスキーなどの声で知られる人気声優。テレビやラジオでレギュラー番組を持つなど、マルチに活躍。
【お話を聞いて一答遼談!(編集後記)】
「なりたい」という自分の気持ちに素直に走り続けたLynnさんからの夢へのアドバイスは、すごく説得力を感じました。新潟から東京に毎週通う高校生活は大変なことも多かったはずです。それを「レッスンに行くのが楽しくて仕方なかった」と振り返ることができるのは、後悔しないように突き進んだ証しだと思います。やりたいことを諦めかけている人にとって、夢をかなえた今のLynnさんの姿と言葉は背中を押してくれる力となるでしょう。
企画・取材:日本テレビ 伊藤遼