料理研究家・枝元なほみさん 69歳で死去 間質性肺炎 『夜のパン屋さん』など社会活動に尽力

公式Xでは、枝元さんが代表を務めていた農業支援活動団体『チームむかご』スタッフが「枝元なほみに関するお知らせ」として発表。
「かねてより病気療養中でしたが、2月27日 69歳にて逝去いたしました。療養中にいただきました沢山の温かいお言葉とお心遣い、ありがとうございました」と報告しました。
『チームむかご』によると、死因は間質性肺炎で枝元さんは5年ほど闘病していたといいます。
公式SNSによると、枝元さんは明治大学文学部英米文学科を卒業後、劇団転形劇場の研究生となり、演劇活動と並行して都内の料理店に勤務。転形劇場の解散後に料理研究家としてデビューし、『きょうの料理』『ひとりでできるもん!どこでもクッキング』などのテレビ番組で活躍し、レシピ本も出版しています。
また、様々な社会活動にも尽力。ホームレスの自立などを支援する『ビッグイシュー基金』の共同代表を務め、雑誌『ビッグイシュー日本版』では20年以上にわたりレシピなどを連載していたということです。
また、複数の生活困窮者支援団体が連携して開催する『年越し大人食堂』での調理や、フードロス削減と新しい仕事づくりを目指す『夜のパン屋さん』の主宰なども務めていました。
公式Xでは、『チームむかご』のスタッフから「明るい笑顔で料理と猫を愛し、沢山の人を愛で包みました。ユーモアたっぷりに語り、おこったり泣いて笑ったり。未来を憂い子供達を心配し、社会への思いを強く持ち、最後まで信念を貫きました。天国でも何食べる?って言ってることでしょうね。沢山料理してくださいね。どうか安らかに」と、枝元さんへの思いがつづられています。
なお、通夜・葬儀は故人と遺族の意向により、近親者のみで執り行われたということです。