劇場版『名探偵コナン』 “聖地巡礼”で観光客が増加 映画制作サイドの工夫とは

公開初日に、都内の映画館で行われた世界最速上映には、深夜にもかかわらず多くの観客の姿がありました。訪れたファンからは「ドキドキしちゃって、心臓が出そう」と、最新作への期待の声も聞かれました。
■映画の“聖地巡礼” 約10年前から舞台を巡るファンも
今作の舞台となった野辺山の国立天文台には、作中に登場する巨大なアンテナを見ようと、公開直後からファンが訪問しているといいます。「コナンくんの聖地ということで見に来ました」というファンや、「“ここにコナンくんたちがいたのか”っていうのが体験できて楽しかった」と喜びを語るファンの姿も。
また、天文台の所長が自らコナンの格好にふんし、ツアーも開催しています。所長の西村淳さんは「(アンテナを)若い女性が見て歓声を上げるなんて信じられない。公開した直後のお客さんは、4~5倍は来ている感触ですね」と語りました。
他にも、映画に登場する様々な場所でスマホを片手に記念撮影をするファンの姿がありました。近年、劇場版『名探偵コナン』では舞台となった場所を訪れる、いわゆる“聖地巡礼”が話題に。訪れたファンは、キャラクターグッズとともに、劇中と同じアングルで写真を撮るなどして楽しんでいるといいます。
約10年前から、映画の舞台を巡っているというファンは「例えば八丈島は、すごくこだわって撮りました。アングルとか。シンガポールにも行きました」と話しました。
2024年に公開された前作の劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(100まんドルのみちしるべ)』の舞台となった北海道・函館では、観光客が約1.4倍に。その年、最も地域を盛り上げた作品に贈られる、第15回ロケーションジャパン大賞のグランプリを受賞しました。