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斉藤由貴『スケバン刑事』出演は「嫌でした」 ヨーヨーでNG26回、スタッフ顔面そう白の裏話

2025年6月9日 6:35
斉藤由貴『スケバン刑事』出演は「嫌でした」 ヨーヨーでNG26回、スタッフ顔面そう白の裏話
斉藤由貴さん 『スケバン刑事』の撮影裏話明かす
俳優の斉藤由貴さん(58)、南野陽子さん(57)、浅香唯さん(55)が7日、『スケバン刑事フェスティバル in さよなら 丸の内TOEI』に登場。斉藤さんがとても苦労したという当時の撮影を振り返りました。

『スケバン刑事』は同タイトルの漫画を原作に、1980年代に絶大な人気を誇ったテレビドラマ。学生刑事となった少女・麻宮サキが、桜の代紋の入った特殊合金のヨーヨーを武器に、学園にはびこる悪や日本を支配しようとする闇の組織に立ち向かっていく物語です。シリーズ3作が制作され、主人公の初代を斉藤さん、二代目を南野さん、三代目を浅香さんが演じました。

3人が『スケバン刑事』関連のイベントで観客の前にそろうのは、今回が初めて。斉藤さんが「てめえら、許さねえ!」、南野さんが「おまんら、許さんぜよ」、浅香さんが「せからしか、きさんら許さんわい!」とそれぞれ決めセリフを披露し、会場を沸かせました。

■主人公・麻宮サキへの抜てきに「私じゃない」とモヤモヤ

ドラマ出演が決まったときの思い出について話が及ぶと、初代の斉藤さんは「私はね、嫌でした」とキッパリ。観客から笑い声が上がりました。

その理由について、「だって合わないと思ったから。和田慎二さん(原作の漫画家)の中で描かれている麻宮サキ像とあまりにもビジュアル的にもかけ離れていた」と語り、「私が駆け出しで“今、売り出さなきゃいけないから入った”っていう感じが素人なりにわかって。“なんだか私じゃない”という気がして、それがすごくモヤモヤした」と本音を明かしました。

また、大変だったことを聞かれると「もちろんヨーヨーですね」と即答。「当時はフィルムで撮られています。フィルムは撮ってNGだったら廃棄物になる。つまり、NGを出せば出すほど予算を圧迫していく」と、撮影時にプレッシャーがあったといいます。

そんな状況下で、「ヨーヨーで26回、1カットでNGを出したことがあって。だってね、歩きながらヨーヨーを上げ下げしながらセリフをしゃべる。吸い込まれるかのようにヨーヨーがこの手に“スポッ”とこないといけない。3つも難しいことをいっぺんにやるのは私は聖徳太子ではないですから(できない)」と振り返り、「最終的には現場の監督さん含めスタッフさんが、表情が真っ白くなっていました」と撮影秘話を語りました。

3人が登場したのは、7月27日に閉館する映画館・丸の内TOEIのフィナーレプロジェクト『さよなら 丸の内TOEI』の一環として行われた『スケバン刑事』シリーズ作品(テレビ版・映画版)の上映イベント。本プロジェクトでは、5月9日(金)~7月27日(日)の80日間にわたって数々の過去作品の特集上映などが行われています。

最終更新日:2025年6月10日 12:51