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北大路欣也 千葉真一さんへ、撮影10日前に配役交換を申し出ていた「グッとにらまれまして」

2025年5月12日 6:35
北大路欣也 千葉真一さんへ、撮影10日前に配役交換を申し出ていた「グッとにらまれまして」
千葉真一さんとのエピソードを語る北大路欣也さん
俳優の北大路欣也さん(82)が11日、傑作映画の上映イベントに登場。共演した千葉真一さんに、撮影10日前に配役交換を申し出たという驚きの行動を振り返りました。

7月27日に閉館する映画館・丸の内TOEIのフィナーレプロジェクト『さよなら 丸の内TOEI』の一環として、1973年公開の映画『仁義なき戦い 広島死闘篇』を上映。主人公を演じた北大路さんが舞台挨拶を行いました。

映画は、昭和20年代の広島・呉を舞台に組長の野望の陰で死んでゆく若きやくざたちの青春像を描いた作品。北大路さんは村岡組の若衆・山中正治、千葉さんは広島制覇の野望をもつ大友勝利を演じています。

■当初、主人公を演じるのは千葉真一さんのはずだった

実は本作は製作開始当初、千葉さんが主人公・山中、北大路さんが大友を演じる予定でしたが、北大路さんの希望により配役を変更。そのきっかけについて北大路さんは「台本をいただいて、山中の人生と大友の人生を読ませていただいたんですが、本を読んでいるうちに、大友が出てくると千葉さんの顔が出てくるんですよ。それで山中を読むと(これは)自分じゃないかな? という、何回読んでもそうだったんです。それで正直に、監督はじめプロデューサーの方に“実はこういう感じで僕は受け取りました。僕としては山中をやりたい、千葉さんは多分承知してくれないと思いますけれど”(と言った)」と振り返りました。

しかし、役を交代したいと北大路さんが申し出たのは撮影を始める10日前だったそうで、千葉さんは既に準備を進めていたといいます。

司会者からの“千葉さんは難色をしめしたのでは?”という問いに、北大路さんは「当然だと思います。逆の立場だったら当たり前だと。(今だったら)そんな無礼なことできないじゃないですか」と返答。しかし、当時は何か予感があったようで「なんか(役の交代を)言ってもいいんじゃないかなって気がしたんですよ」と心境を明かしました。

■配役交代後の千葉真一さんは「そばに行くのも怖いくらい」

北大路さんは、役を入れ替えた後の千葉さんの様子について「千葉さんにはなんとなく目を合わせるとグッとにらまれましてね、役そのままだったんですよ、そばに行くのも怖いくらいで」と懐古。また「クランクインして1週間目に監督に呼ばれ、“これはね、この役でお互いに正解だな”と言われたんですよ。もう良かったぁと(思いました)」と、当時を振り返りました。

『さよなら 丸の内TOEI』プロジェクトでは5月9日(金)~7月27日(日)の80日間にわたって数々の過去作品を特集上映。劇場を活用したイベントも行われます。

最終更新日:2025年5月12日 6:35