今回、映画初主演する平泉さんは、「60年、脇役ばっかりやってきましたんでね、（オファーが）来たときはうれしかったですね。早速台本を神棚に飾って、おやじとお袋に手を合わせましたよ」と喜びを明かしました。

そんな平泉さんとの共演について佐野さんは、「優しくて謙虚な方でしたね。芝居が終わった後に“今の芝居はちょっとなぁ”とか“佐野くんごめんな～”みたいなことを言ってくれるから、58年先輩がそんな感じでいられたら現場の空気感が優しくて愛にあふれていて楽しい撮影でした」と振り返りました。

また、「 “60年間の芸能生活の中で1回も自分の芝居に満足したことがない”っておっしゃっていて、成さんでもそんなふうに思いながらやっているなら、僕もこんなぺーぺーで自信がなくて当たり前だし、前向いて頑張ろうって思えるし、 “60年やっても答えが見つからないような仕事だからこそ役者っておもしろいんだよ”って成さんに言っていただけたので、じゃあ80歳になっても芝居したいって夢が広がるようなすてきな出会いでした」と語りました。