勝山市の平泉寺白山神社で33年ぶり御開帳 大勢の参拝客が女神さまの姿を目に焼き付ける
33年ぶりの貴重な姿。勝山市の平泉寺白山神社で23日御開帳が行われ、大勢の参拝客が女神さまの姿を目に焼き付け静かに手を合わせていました。
午前9時すぎ。平泉寺白山神社の拝殿前には長蛇の列が出来ていました。
お目当ては33年に1度の御開帳。
貴重なご神体を一目見ようと多くの人が詰めかけました。
宮司が拝殿に入り神事が厳かに始まりますと、その瞬間がやってきました。
■キャスター
「いま巫女によって33年ぶりに本社の扉が開けられた 平泉寺白山神社の伊弉冉尊が33年ぶりに令和の人々の前に姿を現した」
河上御前の像は、一向一揆の焼き討ちで衰退した白山平泉寺を再興する際に、白山へと続く禅定道の社にあった女神像をここに移したとされています。
巫女が平和を祈る「浦安の舞」が捧げられ、神事は無事に終わりました。
ホラ貝の合図で次々と参拝客が本社の前へ。
ご神体を眺めながら、様々な願いを込めて手を合わせていました。
■岐阜から
「きれいな女神さまで、本当にありがたい 感動した」
■金沢から
「感謝の気持ちを伝えて、世の中がさらに豊かになるようにお願いした」
■越前町から
「なんとも言葉にならない感じ 33年後にお会いできるかどうかもわからないので、しっかりと拝ませてもらった」
■参拝客ら
「ほら見えるよ」「ほーふくよかな感じでね」
■キャスター
「とってもおだやか この勝山の地を見守ってきた33年ぶりの姿 色がよく残っている 顔の白い色が暗い中だがはっきりわかる オーラみたいなものを感じる」
参拝客の中には地元の小学生たちの姿も。
■平泉寺小児童
「見えた きれいだったから、昔のものなのにすごいなと思った」
「 初めて見てちょっとふっくらしてて、とてもすごかった」
「戦争とか地震がなくなって、平和な世界になったらいいなってお願いした」
33年ぶりの御開帳の神事を終え、宮司に安どの表情が伺えました。
■平泉寺白山神社 平泉紀房宮司(39)
「ほっと一安心した 私で途切れることなく、次に続くだろうと希望が見えた 神事に参列してもらい、ありがたいという一言に尽きる ご神体はやさしそうな顔だなと思ったし、厳しそうなお顔だとも思った そのものが白山の大神と思う」
次にご神体にお会いできるのは33年後の2058年。
女神さまの貴重な姿を見ることが出来る御開帳は25日までです。