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図書館と書店のコラボ 若い世代の本離れ食い止めへ 砺波市

2025年6月9日 19:46
図書館と書店のコラボ 若い世代の本離れ食い止めへ 砺波市

近年、特に若い世代の本離れが指摘されている中、砺波市で図書館と書店が連携する取り組みが始まっています。

その取り組みを、清水記者がお伝えします。

砺波市の砺波図書館です。

絵本を始め、ずらりと並べられたこちらの本。

年に4回、職員が、幼児から高校生まで年代別におすすめする本のリストをつくって紹介しています。

今回、その本が書店にも…。

清水万梨子記者
「こちらの書店にも、図書館がおすすめする本のコーナーが設けられています。このように、司書が書いた説明を見ながら、本を選ぶことができます」

先月下旬から始まった取り組みが「図書店POP-UP」。

砺波図書館がおすすめするリストの本を、イオンモールとなみの中にある未来屋書店でも紹介し、購入できるようにしています。

図書館と書店が連携するこうした取り組みは県内では初めてということで、図書館職員による説明も添えられています。

図書館でおすすめした本は貸し出し中になることが多く、担当者は、本を借りられない場合などに書店で購入してもらうことも期待しています。

砺波図書館 雄川環係長
「書店がなくなると、図書館の利用がなくなり、学校図書館の利用もなくなり…ということを聞いたりもするし、感じている部分もあるので、砺波市として図書館も書店も元気にというふうに思っています」

このコラボは、未来屋書店から声をかけたのがきっかけでした。

未来屋書店となみ店 土山由紀子店長
「昨今、本離れも多く叫ばれている中で、図書館さんと本屋さんって同じものを扱ってるのに、なんとなくライバル同士みたいな側面もある中で、一緒に何かできないかなっていう思いがひとつあり、砺波市と地域を盛り上げたいなっていう思いがありました」

書店の利用者は…
「なかなか図書館自体も行かんようにもなってきてますんで、本屋に来てまた図書館にこういう本があるなと知れることもいいなと思いますね」

互いに連携する取り組みは今後も続けていく方針です。

砺波図書館 雄川環係長
「今度、図書館のほうに書店のほうのおすすめの本を展示できたらなというふうに考えています」

最終更新日:2025年6月9日 19:46
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