住民が「山が踊っている」と表現する美しさ…縄文人が暮らした島、満開のヤマザクラを撮影
いま満開を迎えている東松島市宮戸島のヤマザクラについて、住民が「山が踊っている」と表現する美しさを撮影しました。
ヤマザクラが満開となり島はいま春爛漫。
日本三景松島の奥、松島湾の東側に位置する奥松島。
その大部分が東松島市の宮戸島です。
陸続きの島であるため車で行くこともできますが、遊覧船も運航されていて優美な松島と比べると荒々しい岩など独特の地形が楽しめる景勝地です。
人口は416人で漁業などが暮らしを支えています。
丘陵部の所々にみられるのが淡いピンク。
ヤマザクラは花が散ってから若葉が芽生えるソメイヨシノと違い、花と紅色の若葉が同じ時期に咲き芽生えるのが特徴とされます。
住民
「小さい時から桜に親しみ特別ではなくごく自然にあった。私は山が踊っているという気がしている。 ピンクだけじゃないソメイヨシノと違って素朴な美しさ佇まいがいいなと心に感じます」
宮戸島は縄文人が暮らした島です。
里浜貝塚からは縄文が捨てた貝殻や土器の他人骨なども出土しています。
縄文人もこのヤマザクラを愛でたのでしょうか…
「桜餅どうぞ」
19日、ヤマザクラの下で花見を楽しむ人々の姿がありました。
参加者
「縄文の人も飲んで食べて踊ったのかなという感じ」
この日集まったのは住民だけではありませんでした。
復興支援で宮戸島とつながりを持った人もいます。
関西からの参加者
「関西だがこの木のように大きく育って12年?重みを感じますね感慨深いです。」
14年前の東日本大震災では宮戸島では津波による犠牲者はいませんでしたが漁業をはじめとする生業に大きな被害を受けました。
植樹活動の発起人 鈴木三男さん
「震災で宮戸島は被害にあり月浜はたくさん民宿があったのになくなった島民と何かできることはないかヤマザクラを復興のシンボルとして」
ヤマザクラを宮戸島の復興のシンボルに。
お花見の翌日のきのう、住民とボランティアの人たちは今年新たに103本のヤマザクラを植樹しました。