防火祈願で中学生がトラに!子どもが涙…もうひとつ大事な役目とは?【火伏せの虎舞】
虎の威を借りて、強風を鎮め防火などを祈願する伝統行事「火伏せの虎舞」が加美町で行われた。
火伏せの虎舞は、加美町の中新田地区で650年以上続くとされる防火祈願の伝統行事で、県の無形民俗文化財にも指定されている。
メイン会場では屋根の上を舞台に地元の中学生が2人1組の虎に扮し、笛の音や太鼓の演奏に合わせ、勇壮な舞を披露していった。
こちらの地区では春先に強風が吹き荒れ、大火が多かった事から「雲は龍に従い、風は虎に従う」という中国の故事にならって虎舞を奉納し、防火を祈願したのが始まりとされている。
堂々とした演舞が終わると、詰めかけた多くの見物客からは惜しみない拍手が送られていた。
見物客
「すごく迫力があってかっこよか ったです。虎の踊りが最高に良かったです 」
虎舞を演じた中学生
「地域の文化に参加して、こうや って舞う事ができてとてもうれしいです」
大役を終えた中学生たちにはもうひとつ大事な役目が残っていた。
子ども
「エーン!エーン!」
それは、舞で使った虎頭で頭を優しく噛んであげること。
こうすることで無病息災や子どもたちの健やかな成長につながるということで、訪れた観光客はかわるがわる頭を噛んでもらっていた。