銘柄米の価格や品ぞろえに変化 「値下げ」に「入荷」も…背景に何が?
スーパーで販売されるコメの平均価格は高止まりが続いています。こうした中、スーパーやコメ店では銘柄米の価格や品ぞろえに変化が出ています。何が起こっているのか、その背景を取材しました。
◇
備蓄米が、9日は北海道に到着。ドライブスルー形式で販売された備蓄米を求め、車の大行列ができていました。
──買えました?
「一袋だけ」
「うれしい。(人多くて)これ買えるかな?って。ぐるって車並んでると思わなかった」
全国各地に並び始めた備蓄米。その影響か、銘柄米にも変化の兆しが見え始めています。
記者
「広島市内のスーパーに来ているんですが、広島県産コシヒカリが5キロで4741円になっています。先週から200円ほど値下がりしています」
広島市のスーパーは銘柄米の値下げに踏み切りました。実現できたワケは、数を確保できたこと。
万惣 大久保知弘さん
「値段を下げるために数をしっかり確保した」
それは、関東のコメ店でも。こだわりの銘柄米を扱っている神奈川県のコメ販売店では、最近、ある変化が…。
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「今までずっと(コメが)なかったけど6種類くらい(コメが)入ってきた」
──どれが?
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「(今は)2銘柄を販売していて『つや姫』と『ササニシキ』いずれも宮城県産」
これまで仕入れができなかった卸売業者から「6銘柄のコメがある」と連絡があったそうです。
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「びっくりしました。今までずっと問屋さんから(コメが)入っていなかった。驚きました」
なぜ、連絡してくれたのか。店主が卸売業者に聞いてみると…。
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「6銘柄は前からあった? 最近出てきた?」
卸売業者
「前から持ってはいるんですけど出てくるのが“ゆっくりめ”なんですよね」
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「“ゆっくり”というのはどんなニュアンス? ちょっとずつ? 相場を見ながら?」