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コメ価格、JA全中会長「高いと思わない」──“適正価格”いくら? 専門家・農家・卸売業者に聞いた【#みんなのギモン】

2025年5月15日 9:39
コメ価格、JA全中会長「高いと思わない」──“適正価格”いくら? 専門家・農家・卸売業者に聞いた【#みんなのギモン】
「決して高いとは思っていない」。コメの価格についてJA全中のトップはこう述べ、適正価格を求めました。生産コストが高騰する中、後継者の確保や所得アップが求められている厳しい現状を踏まえた問い掛けです。消費者も生産者も納得する値段とは?

そこで今回の#みんなのギモンでは、「コメの価格 いくらなら…?」をテーマに解説します。

■スーパーでの価格、18週ぶり下落

山崎誠アナウンサー
「コメの価格について、先週と比べてどうなったか、前の年の同じ時期と比べてどうなのか日々お伝えしていますが、今の価格が適正価格なのかということをJAグループが問い掛け、話題となっています」

「まず、直近の価格について。農林水産省は、4月28日~5月4日に全国のスーパーで販売されたコメの平均価格が18週ぶりに値下がりしたと発表しました。5kg税込み4214円と、前の週から値下がりしましたが、その幅は19円でした」

「去年の同じ時期(2106円)と比べると約2倍の値段になっています。備蓄米の店頭販売が本格化したことが値下がりにつながったとみられていますし、今後備蓄米の流通量が増えることでさらに価格が下がっていくのかが焦点となっています」

森圭介アナウンサー
「適正価格がいくらになるかという議論ももちろんそうなのですが、去年と比べて(約)2倍になったという変化で、皆さん苦しんでいらっしゃいますよね」

桐谷美玲キャスター
「(私の)子どももお米を食べるので、少しでも下がってきたというのは消費者としてはありがたいなと思いますね」

■JA全中会長「高いと思っていない」

山崎アナウンサー
「上昇が一度止まったというのは大きいですよね。こうした動きも受けて、13日のJA全中の会見で山野徹会長から、こういった発言がありました」

山野会長
「いま備蓄米が出回りつつあるので、店頭小売価格の上がり幅は縮小傾向から直近では下落したとの発表もありますので、決して高いとは思っておりません」

──高いと思っていないということは、これ以上安くならない方がいい?

山野会長
「適正な価格を我々としては…。生産者も消費者もお互いに納得いく価格が適正価格かと思います」

山崎アナウンサー
「消費者にとっても生産者にとってもお互いに納得いく価格、適正価格を求めているという話をしました。その理由についても説明しました」

山野会長
「我々としては従前、あまりにも価格が厳しい状況が長く続いたということで…。いまの高い(状態)を望んでいるわけではありません。あまり高値が推移すると、消費者離れも出てくるので」

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■生産者の立場から…発言の背景は?