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【解説】まもなく日米協議 為替は“裏テーマ”? トランプ関税への対応は…

2025年4月25日 1:08
【解説】まもなく日米協議 為替は“裏テーマ”? トランプ関税への対応は…

まもなくゴールデンウイークで、海外旅行に行く人は特にドル円相場が気になっているかもしれません。今は1ドル=142円台です。この後、加藤財務相とアメリカのベッセント財務長官との閣僚級協議が行われますが、この為替相場についても話が出るのでしょうか。小栗泉・日本テレビ解説委員長が解説します。

小栗泉・日本テレビ解説委員長
「実は協議に先立って日米双方が為替について触れています。加藤大臣は『市場によって決まるもの』と為替への介入に否定的な考えを示し、対するベッセント長官も『為替レートの目標はない』と答えています。このため表立って話し合われることはなさそうなんですが、“裏テーマ”に挙げられる可能性はあるんです」

「というのも、トランプ大統領は『貿易赤字を減らしたい』と考えています。“ドルが安くなれば”逆に言うと“円高になれば”日本はアメリカ製品を買いやすくなり、アメリカの輸出量は増える。反対に、アメリカ国内では日本の製品が売れにくくなり貿易赤字は減らせるだろうと、トランプ大統領は考えているようです」

「一方、日本としてもいきすぎた円安は解消したいという思いはあり、この後の協議で“裏テーマ”として話題になる可能性はあるんです」

藤井貴彦キャスター
「しかし、実際に為替の相場を変動させることはできるのでしょうか」

小栗委員長
「その点について、みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケットエコノミストは『市場を動かすのは容易ではない』といいます。というのも、主要各国がドル高是正で一致できる可能性が低く、さらに外国為替の取引量が増えているので相場のコントロールが難しいと指摘していました」

藤井キャスター
「トランプ大統領は円高になればアメリカのモノが売れるだろう、と考えているようですが、津川さんはどうみていますか」

津川恵理さん(建築家・『 news zero 』木曜パートナー)
「いち消費者としては、為替レートを調整したとしても、それで日本の消費者の“購買意欲”が変わっていくのだろうかと。もし、ウィンウィンでいくなら、価格だけじゃなく日本の人たちが“買いたい”って思うような、日本に合わせた製品作りをするアメリカ側の工夫とかも同時に引き出してほしいなと思います」

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