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東証上場企業の「経過措置」 有識者会議が期限明確化の案を提示

2023年1月26日 0:29
東証上場企業の「経過措置」 有識者会議が期限明確化の案を提示

東京証券取引所は、去年4月の市場の再編で、上場の基準を満たしていない企業に対し、「当分の間」の経過措置を設けました。その経過措置について、終了時期を明確に区切る案が示されました。

東京証券取引所は、去年4月に市場をプライム、スタンダード、グロースの3つに再編しましたが、企業が上場の基準を満たしていなくても当分の間「経過措置」として上場し続けられる制度になっています。

今回、有識者会議で示された案は、この経過措置の終了時期を明確にするもので、2025年3月以後に来る基準日に原則、経過措置を終了するとしています。経過措置の終了後1年以内に上場基準を満たせない企業は管理銘柄に指定されます。

東証は、上場企業の価値向上を目指して市場を再編しましたが、時期がはっきりしない経過措置があることで、再編が変革につながっていないという批判が出ていました。時期を区切って経過措置を終了させることで、市場の健全な新陳代謝を促します。

今後、有識者会議で案がまとまれば、パブリックコメントを募集し、制度要綱を公表するとしています。