日テレNEWS
経済
2010年1月3日 13:14

今年の注目ニュース 民主党予算の問題点

 日本テレビ報道局のデスクに聴く2010年の注目ニュース。経済部・大野伸デスクが、民主党予算の問題点について解説する。

 鳩山内閣で初めての予算が国会で審議され、実行に移されるのが今年。予算とは、マニフェストで約束した政策を実施するための金のこと。何が今年の鳩山内閣の予算編成における課題となるのか、考えてみた。

 まず、去年は予算や税の決定過程を透明化しようとしたことは評価したいと思う。一般の国民から意見を募り、税調内部、さらには官僚との議論までも公表しようとした。パフォーマンスとしての要素はあるものの、議論の過程を公表することは納税者の納得を得るために非常に重要なことだと思う。

 しかし、課題も多々見えた。一つには、政治主導の顔が見えなかったということ。財務相なのか、国家戦略相なのか、それとも官房長官なのか、はたまた民主党の要望を取りまとめた小沢幹事長なのか。結局、「予算を主導する顔」がないと、すべてを首相が判断しなければならないし、議論の積み上げを取りまとめる人が不在なままとなる。それは政治主導というより、企業に例えるなら、上場企業のトップというよりはガバナンスのきかない問題企業にありがちな、権限と責任の所在が見えない構造となってしまう。

 もう一つは、日本をどういう国にするのかという長期的な視点の中で、財政・税制を考える戦略が不在であること。国際競争力を高めるためにどのような税制であるべきか、国民の負担と受益の関係がどうあるべきか。この議論はほとんどされていない。

 予算編成の時間が去年より増える今年は、日本という国の将来像を描き、それを実行するための税収であり予算であることを国民に説明し、納得を得るための発信をすることができるのか、注目したいと思う。