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ロシア 漁獲超過が事実なら賠償請求の意向

2011年2月8日 14:02
ロシア 漁獲超過が事実なら賠償請求の意向

 ロシアの排他的経済水域(=EEZ)内でスケトウダラ漁を行う日本の複数の漁業会社が漁獲枠を超えていた問題で、水産庁は現地時間7日、ロシア側と協議を行った。この席でロシア側は、漁獲超過が事実なら日本側に損害賠償を求める意向を示した。

 水産庁はこれまでに、日露漁業交渉で決められた漁獲枠を超えていたとして、日本の漁業4社に対して70日間の停泊処分を実施している。水産庁は現地時間7日、ロシア・モスクワで、ロシア連邦漁業庁とこの問題について初めて協議を行った。水産庁が行政処分の結果を伝えたところ、ロシア側は、漁獲超過が確認されれば日本側に損害賠償を求める考えを示したという。

 この問題では、漁業4社が漁獲超過を黙認してもらうためロシア国境警備局係官らへ約5億円を提供していたとして、国税当局から所得隠しを指摘されている。