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経済
2011年10月27日 21:56

日銀が追加の金融緩和策 基金を5兆円増額

日銀が追加の金融緩和策 基金を5兆円増額
(c)NNN

 日本銀行は27日、金融政策決定会合を開いた。円相場の戦後最高値が連日更新されていることを受け、追加の金融緩和策に踏み切った。

 今回行われた金融緩和策では、資産などを買い入れる基金を増額し、これまで50兆円だったものを5兆円積み増し、55兆円にした。ギリシャをはじめとするヨーロッパの債務問題や、アメリカの景気の先行きの不透明感が市場に広がっていることが背景にある。

 世界的な信用不安は、日本経済に影響を及ぼしている。ほかの通貨より「安心できる」という見方から円が買われ、現地時間26日のイギリス・ロンドン外国為替市場では、1ドル=75円71銭をつけ、戦後最高値を更新した。追加の金融緩和策を発表した後も1ドル=75円台後半での取引となり、その効果は限定的だった。

 こうした流れを受けて、日銀は12年の実質GDP(=国内総生産)の成長率見通しを、7月に示したプラス2.9%からプラス2.2%に下方修正した。歴史的な円高が続く中、対策を急がなければならないが、根本的な解決策を打ち出せず、日本経済の見通しも下方修正する結果となった。