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手間なく作るよりお得感 「お総菜」売り上げ好調、ドラッグストアでも薬の待ち時間に

2025年6月9日 21:58
手間なく作るよりお得感 「お総菜」売り上げ好調、ドラッグストアでも薬の待ち時間に

おコメなど食料品の高騰が続く中、手間なしでお得感があると「お総菜」の売り上げが好調です。スーパーでは、ご飯とおかずの盛り放題も登場、ドラッグストアもお総菜に力を入れています。

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できたてほやほや。“ボリューム満点”三元豚を使ったロースカツ丼322円。揚げ物ひとつひとつも“特大サイズ”なのに、メンチカツもアジフライも139円。

お客さん
「値段も安いし手頃」

弁当やお総菜は約200種類。お総菜コーナーに力を入れているのが、スーパーの「ベイシア」です。

お客さん
「ここのたこやきおいしい、299円。7個入って安い」

──ピザも安いですよね。

お客さん
「安い安い」

80代1人暮らしの男性。かごの中はお総菜でいっぱいです。

1人暮らし(80代)
「10品くらいあるかな」

──作るとなると?

1人暮らし(80代)
「手間かかるし、夏だったら暑いし」

──お金もかかる?

1人暮らし(80代)
「そうだね」

天ぷらをまとめ買いしたお客さんも。

2人暮らし
「(天ぷら揚げると)それなりに光熱費もかかる。これを利用して天丼にしたりとか、2人分くらいなら」

作る量によっては自炊するより、お総菜の方が“安上がり”だといいます。

そんなお総菜コーナーの一番の“目玉”が、カレーライスの盛り放題。

お客さん
「家に帰ってグラムをはかるのが楽しみで」

お値段322円でカレーのルーとご飯のほか、マーボー豆腐も容器に入れば好きなだけ盛ることができるんです。

お客さんの中には、カレーのルーだけをなみなみと盛りつける人や、コメの高値が続く中、ご飯だけをパンパンに盛りつける人も。

──すごく盛っている。

お客さん
「1キロはないけど900グラムくらい」

──ミシミシいっている。

お客さん
「それはいうよ! いっぱい詰め込んでいるから」

店に確認したところ、コメだけでもルーだけでもOKだといいます。

物価高の中、需要が高まるお総菜。

ベイシア 総菜担当 松本晃尚さん
「総菜全体では売り上げ的にも右肩上がりで、前年を超える進捗(しんちょく)になっています」

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全国のスーパーのお総菜の売り上げは右肩上がりを続け、ますます食卓に欠かせない存在に。異業種の参入も進んでいます。