手間なく作るよりお得感 「お総菜」売り上げ好調、ドラッグストアでも薬の待ち時間に
おコメなど食料品の高騰が続く中、手間なしでお得感があると「お総菜」の売り上げが好調です。スーパーでは、ご飯とおかずの盛り放題も登場、ドラッグストアもお総菜に力を入れています。
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できたてほやほや。“ボリューム満点”三元豚を使ったロースカツ丼322円。揚げ物ひとつひとつも“特大サイズ”なのに、メンチカツもアジフライも139円。
お客さん
「値段も安いし手頃」
弁当やお総菜は約200種類。お総菜コーナーに力を入れているのが、スーパーの「ベイシア」です。
お客さん
「ここのたこやきおいしい、299円。7個入って安い」
──ピザも安いですよね。
お客さん
「安い安い」
80代1人暮らしの男性。かごの中はお総菜でいっぱいです。
1人暮らし(80代)
「10品くらいあるかな」
──作るとなると?
1人暮らし(80代)
「手間かかるし、夏だったら暑いし」
──お金もかかる?
1人暮らし(80代)
「そうだね」
天ぷらをまとめ買いしたお客さんも。
2人暮らし
「(天ぷら揚げると)それなりに光熱費もかかる。これを利用して天丼にしたりとか、2人分くらいなら」
作る量によっては自炊するより、お総菜の方が“安上がり”だといいます。
そんなお総菜コーナーの一番の“目玉”が、カレーライスの盛り放題。
お客さん
「家に帰ってグラムをはかるのが楽しみで」
お値段322円でカレーのルーとご飯のほか、マーボー豆腐も容器に入れば好きなだけ盛ることができるんです。
お客さんの中には、カレーのルーだけをなみなみと盛りつける人や、コメの高値が続く中、ご飯だけをパンパンに盛りつける人も。
──すごく盛っている。
お客さん
「1キロはないけど900グラムくらい」
──ミシミシいっている。
お客さん
「それはいうよ! いっぱい詰め込んでいるから」
店に確認したところ、コメだけでもルーだけでもOKだといいます。
物価高の中、需要が高まるお総菜。
ベイシア 総菜担当 松本晃尚さん
「総菜全体では売り上げ的にも右肩上がりで、前年を超える進捗(しんちょく)になっています」
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全国のスーパーのお総菜の売り上げは右肩上がりを続け、ますます食卓に欠かせない存在に。異業種の参入も進んでいます。