TPP交渉会合参加へ「一丸となって」

マレーシアのコタキナバルで開かれているTPP(=環太平洋経済連携協定)の交渉会合に、日本は23日午後から参加する見通し。これを前に政府交渉団の結団式が行われ、鶴岡首席交渉官は「国益を最大限に実現できるよう、一丸となって取り組みましょう」と述べた。
日本は交渉内容の秘密保持に関する契約を結んだ後、日本時間23日午後1時過ぎ頃から参加できる見込み。
今回のTPP交渉会合は今月15日から行われていて、今回、日本が参加できるのは著作権に関するルール作りを交渉する「知的財産」の分野など6分野の作業部会にとどまるとみられる。
日本はこれまでの交渉内容をまとめたテキストを初めて閲覧できるようになるが、数千ページにも及ぶとされており、その解読と分析にも相当な時間が割かれそうだ。
コメなどの重要農産品の関税を守りたい日本だが、今回の交渉では農産物の関税の部会はすでに終了していて、公式な会合以外の場でも積極的に各国とコミュニケーションを取り、日本の主張を伝える必要がある。