TPP首席交渉官会合が終了

アメリカ・ソルトレークシティーで行われていたTPP(=環太平洋経済連携協定)の首席交渉官会合が終了した。関税の分野などで、まだ着地点が見えていない。
大江首席交渉官代理は25日、「(日本がTPP交渉に参加後)一番大きな進展があったと思います。まとめるムードに、今回入ったんじゃないかと、現地からの報告を受けながら感じる」と述べ、TPP交渉が年内妥結に向けた取りまとめに向かっているとの見方を示した。
しかし、「知的財産」や「国有企業の優遇規制」などのテーマで依然として課題が残っており、来月、シンガポールで開かれる閣僚会合までの間に課題を絞り込むことになっている。
また、関税分野については、重要5項目の関税維持を主張している日本と、各国とのにらみ合いが続いており、大江氏は「着地点が見えていない」との見解を示した。
日本は今後も、国内の意見を各国に伝えるほか、他の分野との総合的な交渉で譲歩を引き出したい考え。