TPP日米交渉 重要5項目など溝埋まらず
シンガポールで行われているTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は8日、2日目を終えた。日米の2国間協議も行われたが、依然、平行線が続いている。シンガポール支局の原聡子記者が報告する。
今回の閣僚会合で初めて行われた日米2国間の交渉で、アメリカは、コメなど重要5項目の関税撤廃に加えて、自動車分野の市場開放についても要求を突きつけた。
西村副大臣「まだかなりの隔たりがありますので、私からはアメリカに、柔軟性をぜひ示してほしいという事は強く伝えました」
日米は9日も2国間の交渉を行う予定。
厳しい協議が続く中、日本政府団は交渉の行方を心配し、シンガポールに来ている農業団体などへの説明会も行った。
JA全中・萬歳章会長「重要5項目、国会決議を守ってほしいと、実現してほしいと、それだけです」
国内からは、コメなどの関税を死守するよう求められる中、各国からは依然、さらなる市場開放の要求を突きつけられている交渉団は、年内妥結ができるかどうかの瀬戸際に立っている。閣僚会合は残りあと2日。果たして落としどころを見つけることが出来るのか、依然、不透明な状況。