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日米隔たり埋まらず…TPP交渉長期化も

2014年2月24日 11:51
日米隔たり埋まらず…TPP交渉長期化も

 シンガポールで行われているTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は、日米間の隔たりが埋まらぬまま残り2日となり、交渉が長期化する恐れが出てきた。

 閣僚会合3日目の24日は、関税など市場アクセスの分野や、知的財産をテーマに12か国の閣僚による全体会合が行われる。この中で日本は、こう着状態が続く日米交渉を打開するため、オーストラリアなど4か国との関税交渉が進展していることを強調し、揺さぶりをかけたい考え。

 甘利経済再生相は、日米交渉について24日朝の会合を前に、「まだ距離感があるが残された時間で収斂(しゅうれん)するよう努力していきたい」との考えを示した。

 各国の利害が対立するTPP閣僚会合は、今回の会合で妥結に向けて一定のめどが出せない場合、長期化する恐れも出てきている。