追加備蓄米に71社申し込みも…早くも“新米の価格”に注目 専門家「順調な場合…」
そう指摘するワケは――
山菊米穀店・雨間瑞秀店主
「もうまもなく今月末には沖縄から新米も来ますし、あとふた月くらいしたら本格的な新米シーズン。日本全国で1000種類くらい」
銘柄によっては、もうまもなく出回り始める今年の新米。
街で聞いてみると、備蓄米より新米を待つという人も少なくありません。
50代
「(備蓄米)今のところ買わない。新米がもうすぐ来る。7月、8月に宮崎とかのおいしいコメが食べられる」
30代
「気持ち的には新米待っちゃいます。コメが家になくて買わなきゃいけない状態なら、備蓄米を絶対買うとは思うけど、両方並んでいたら新米かな」
注目の新米、今年はどれくらいの価格が予想されるのか。関東のコメ農家を訪ねました。
岡田農園・岡田伸幸代表
「(Q.全て新米?)今年収穫予定の新米」
作付けした面積は、東京ドームおよそ5個分。
岡田農園・岡田伸幸代表
「(Q.新米の予約は?)ほぼいっぱいですね。例年であれば2月・3月に契約を結ぶ。それが(去年)12月中に決まってしまった。『いくらでも買い取るよ』『作るだけ作ってもらったら、とれた作物全て買い上げる』という形の契約」
去年12月時点で業者と話していた取引価格は、60キロ2万5000円。これは例年より高いといいますが、今は、さらに相場が上がっているそうで――
岡田農園・岡田伸幸代表
「(Q.今は?)3万円とか。私たちは生産者ですから高くなったに越したことはない」
では、新米の店頭価格はどうなりそうなのか。生産者の見立ては――
岡田農園・岡田伸幸代表
「最終的に落ち着く値段が3500円~4000円だと思っている。ただすぐには落ち着かないんじゃないかな」
販売店の見立ては――
山菊米穀店・雨間瑞秀店主
「3000円後半~4000円くらいの推移だと思う。なぜなら今の段階である程度の水準で(農家と業者が)契約をしている」
コメの流通に詳しい専門家も、「イネの生育が順調な場合、新米の価格は3500円程度」と推測。
また、別の専門家も、「3000円台半ばから4000円くらい」と推測。「全体のコメ小売価格は新米がしっかりと出回るまでは3000円台後半で高止まりする可能性がある」という見解を示しています。