止まらないコメの価格高騰…コメ農家の思いは【キキコミ】

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農林水産省が4月14日に発表したコメの平均価格を見てみますと。4月6日までの1週間で、5キロあたり4214円。
14週連続で値上がりし、史上最高値を更新しました。去年の同じ時期と比べると2倍以上と、備蓄米の販売が始まっても価格高騰は続いている状況です。
生産者側はどう見ているのか。取材してきました。
訪ねたのは関東有数のコメの産地、千葉県の東庄町。すでに田植えが始まっていました。
○櫻井
「あちらでは今まさに作業しているところです。多田さん、よろしくお願いします」
多田正吾さん67歳。いま作っているコメを見せてもらいました。
○櫻井
「どういった品種なんですか?」
○コメ農家
多田 正吾 さん(67)
「関東でも早場米の産地で、千葉県で開発した『ふさこがね』。(8月の)盆前に刈れます」
○櫻井
「そんなに早く?8月中旬には?」
○コメ農家
多田 正吾 さん(67)
「10日過ぎたら刈れます」
通常より1か月以上早く収穫ができるという早場米。
○コメ農家
多田 正吾 さん(67)
「消費者のためにも、いつもより1週間早いです、田植え。消費者も早く安心させたい。そういう気持ちで植えています」
さらに今年は、ある変化が…。
○コメ農家
多田 正吾 さん(67)
「友達から、『飼料米やらないでおれたちのために主食用米を作った方がいいんじゃないか』と。じゃあ、頑張ってみるかと」
多田さんはこれまで、家畜用の「飼料用米」を8割「主食用米」を2割の割合で作っていましたが、今年は逆転。
主食用のコメを8割に増やしたといいます。
その多田さんに価格について聞くと。
○櫻井
「コメ価格高騰が続いているのは、どう見ていますか?」
○コメ農家
多田 正吾 さん(67)
「良くないと思う」
○櫻井
「相場の目安はありますか?」
○コメ農家
多田 正吾 さん(67)
「消費者が5キロ3000円で買える相場。肥料も油も上がっている。(生産までの)間の経費がかかっても、3000円が(適正)」