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昨年度の税収 24年ぶりの高水準

2016年7月1日 17:41
昨年度の税収 24年ぶりの高水準

 昨年度の税収は賃金上昇による所得税の増加などにより24年ぶりの高い水準となった。

 財務省によると、2015年度の税収は56兆2854億円となり前年度より2兆3147億円上回った。これは1991年度以来24年ぶりの高い水準。

 税収が前年度を上回ったのは賃金上昇による給与の増加で所得税の税収が前年度より1兆169億円増え17兆8071億円となったことなどが主な要因。また、消費税は前の年の4月に税率が8%に引き上げられたことなどから17兆4263億円となり過去最高となった。

 一方で、2015年度の税収は、昨年末に発表された見込みより約1300億円少なく、決算剰余金は2524億円の見込み。これは、今年に入り外国為替市場で円相場が円高で推移しているため法人税による税収が当初の見通しを下回ったことによるもの。

 政府は秋に大規模な経済対策を検討しているが、今後、財源の議論が焦点の1つとなる。