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経済
2017年8月18日 18:14

大人もハマる“進化する図鑑”の魅力とは?

大人もハマる“進化する図鑑”の魅力とは?
(c)NNN

 モノを調べることが目的だった図鑑が「目で見て楽しい」「触れて楽しい」ものに進化していると話題になっている。子どもだけでなく大人もハマる図鑑とは―


■最近の図鑑っておもしろい!

 夏休みまっただ中、都内で開かれていたキッズイベント。その一角で、図鑑を興味津々に眺める子どもたちの姿があった。危険生物の図鑑を読んでいた小学4年生の男の子と母親は―

 「危険生物がどのくらいでかいかとか、そういうことがわかるので結構いいですね(男の子)」「(昔に比べて)こんなに面白かったっけって。大人になっても子どもと一緒に見たくなる図鑑がすごく増えたなっていう印象はありますね(母親)」

 今、工夫をこらしたものが次々と発売され、進化する図鑑に、子どもはもちろん大人もハマる人が増えている。ネットではこんな声があがっている。

「最近の図鑑っておもしろい!」
「親のほうが欲しくなる」
「奥深くて眠れなくなりそう」


■ブームの火付け役「くらべる図鑑」

 一体どう進化しているのか。多数の図鑑を発行する小学館で、シリーズで120万部という異例のヒットとなったのが「くらべる図鑑」だ。これまでの図鑑の多くはほ乳類や魚などジャンルごとに分かれていたが、この図鑑では、ジャンルを越えて、大きさや速さなどの比較をしている。

 例えば、速さを比べるページでは、動物が競走した場合の順位が一目でわかる。ちなみに世界最速はチーターで時速約110キロ。人間はキリンより遅く、アフリカ象と同じぐらいというのがビジュアル的に理解できる。現在では危険生物を集めた図鑑など新たな切り口のものが登場している。


■書店コーナーは拡大、アプリで3D映像も

 図鑑ブームの期待は書店にもある。ある店舗では図鑑コーナーを2倍に拡大したという。多くの図鑑が出ていることから、それに合わせる形で売り場を拡張しているという。図鑑の種類は、ここ10年で3倍近く増え、350種類以上が発行されているという。

 また、新たなツールを取り入れた出版社もある。生き物の動きや生態をいかした写真を多く使っている学研。専用アプリをダウンロードしたスマートフォンを図鑑にかざすと、3Dの映像が映し出される。スマートフォンを傾けると見える角度も変わるので、360度、様々な角度から観察できる。大きなティラノサウルスも上から眺めることができる。


■大人もハマる 広がる図鑑の可能性

 いまや、図鑑は調べるものから楽しむものに変化してきている。例えば小学館が発行する「たべもの図鑑」。中を見てみるとレタスやトマト、ハンバーグといった食材のイラストが描かれている。

 このイラストを順番に折り込んでいくと、ハンバーガーができあがる。これまで図鑑に触れる機会が少なかった幼児にも使ってもらい、図鑑の楽しさを知ってもらいたいという狙いもあるという。

 また、「元素図鑑」ではリチウムという元素のページを見てみると、左側には物質の写真、右側にはリチウムが使われている身近な物が紹介されている。リチウムが電池や薬にも使われているのが一目でわかる。こうした大人も楽しめる図鑑も増えている。

 新たな工夫がなされる図鑑。ブームはさらに広がっていくのだろうか。