半導体子会社売却に向けWD社とトップ会談
経営危機に陥っている東芝は、半導体子会社の売却に向けて対立していたウエスタンデジタル社とトップ会談したことが分かった。
関係者によると、東芝の綱川社長は28日、来日していたアメリカのウエスタンデジタル社のミリガンCEOと会談し、半導体子会社の月内の売却契約の締結に向けて最終調整に入ったという。
東芝や経済産業省は、経営の主導権を日本側に残したいとの思惑があり、産業革新機構のほか、東芝も1000億円から2000億円程度出資して日本勢で過半数の株式取得を目指している。
ウエスタンデジタル社は現在、独占禁止法も比較的通りやすいとされる株式の15%程度を取得する案を提示しているということだが、将来にわたって経営への関与を抑える、3分の1未満に抑えることで合意できるかが焦点となる。