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東芝 新たな生産拠点を岩手に

2017年9月6日 21:42
東芝 新たな生産拠点を岩手に

 東芝は、需要が拡大する半導体フラッシュメモリーの新たな生産拠点を、岩手県北上市とすることを決定した。

 東芝は現在、三重県四日市市でフラッシュメモリー半導体を生産しているが、新規に岩手県北上市を生産拠点とすることを決めた。四日市では、アメリカのウエスタンデジタルと共同で生産設備を保有しているが、ウエスタンデジタルとは、半導体子会社の売却を巡って意見の対立が続いていて、岩手の新工場についてはまだ参画を呼びかけていないという。

 世界的にスマートフォンの容量やデータセンターが増える中、これに必要なフラッシュメモリーの需要が拡大していて、東芝は生産能力を増やしてこの需要を取り込みたい狙い。

 対立するウエスタンデジタルも、最先端のフラッシュメモリー生産に参画したい状況の中、東芝は半導体子会社の売却交渉でウエスタンデジタルから十分な譲歩を引き出せるのか、交渉が続いている。