一時1ドル=104円台 9か月ぶりの円高
日本時間3日午前の外国為替市場は、一時1ドル=104円台まで円高・ドル安が進んだ。約9か月ぶりの円高。アメリカのIT大手「アップル」が業績予想を下方修正したことで、世界経済の先行き懸念が高まったことが要因とみられる。
IT大手「アップル」は2日、去年10月から12月までの業績を下方修正し、その理由について、「中国経済の減速」を挙げた。また、その背景には米中貿易摩擦の深刻化があるとした。
これを受けて、世界経済の先行き懸念が一段と高まり、日本時間3日の外国為替市場では、比較的安全資産とされる円を買う動きが急速に広がった。円相場は一時1ドル=104円台後半と約9か月ぶりの水準まで円高・ドル安が進んだ。
その後は、急速にドルを買い戻す動きが出ているが、市場関係者は「急激に円相場が動いたのは、新年で市場参加者が少なかったのもあるが、世界経済の動向には引き続き警戒が必要だ」と話している。