ハイテク株がけん引 NYダウ200ドル高
11日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、「アップル」などのハイテク株が買われたことに加え、前の週に5日続落した反動もあり、ダウ平均株価は200ドル以上、値を上げて取引を終えている。
11日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の週の終値から200ドル64セント値を上げ、2万5650ドル88セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も149.92ポイント上げて7558.06で取引を終えている。
この日は、エチオピアで157人が死亡した旅客機墜落事故を受け、この旅客機を製造した「ボーイング」が売られた。前の週の終値に比べ、一時13%以上、下落し、1銘柄でダウ平均を300ドル以上、押し下げる場面もあり、朝方は売りが優勢となった。
一方、アナリストが投資判断を引き上げた「アップル」や「フェイスブック」が買われたことに加え、半導体の「エヌビディア」が大型買収を発表したことを好感し、ハイテク関連株が買われた。また、前の週に5日続落した反動で幅広い銘柄に買いが広がったことや、「ボーイング」も下げ幅を縮小したことで、ダウ平均は最終的には200ドル以上、値を上げて取引を終えている。
市場関係者は「『ボーイング』は年明けから市場をけん引してきたこともあり、墜落事故の原因がボーイングの機体に起因するものかどうか市場は注目している」と話している。