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経済
2019年3月13日 19:58

意外な商品も…進化する自販機 背景には?

意外な商品も…進化する自販機 背景には?
(c)NNN

意外な商品を意外な場所で買える自動販売機が羽田空港などに登場し、話題となっている。次々に登場する「一風変わった」自動販売機。この変化の背景にある事情とは?

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■羽田空港に全国の特産品!地域PRに一役

東京の“空の玄関口”羽田空港。その国内線第2ターミナルには、県や市の名産品だけを販売している自販機が並ぶ。自治体の担当者から地域をPRするため自販機を置かせてほしいと依頼されたことがきっかけで、その数は年々増えているという。

大阪からの観光客「すごく楽しいですね。全部気になります」

福岡からの観光客「これ(さくらんぼカレー※山形)があるから行ってみようみたいな」

名産品を知り、その土地に旅行したくなったという声も聞かれた。

中でも、気軽に買えるお菓子やくまモングッズなどが人気だということで、自販機が地域の盛り上げに一役買っている。


■引退した車両が自販機に“再就職”!?

こうした“変わり種自販機”は、東京の地下にも先月、誕生し、話題となっている。東京メトロ銀座線・溜池山王駅に置かれた1台だけの自販機は、実際に使われていた車両の部品が使われている。昭和と平成の33年間、東京の地下を走り続け、3年前に引退した実際の車両。今回、自販機という形で再び命が吹き込まれた。

お金を入れてみると、「お金の駆け込み投入はおやめください」「足元にご注意ください。出口は下側です」など電車風のアナウンスが流れてくる。声の主は現役で活躍する4人の車掌。生まれ変わる車両のため、人生初の音声収録に臨んだ。

東京メトロ 流通・広告事業部 宮地詠美副主任「車両が自販機に再就職するということがコンセプトになっています」「働く場所が変わっても、前向きな気持ちで頑張っていただきたいという思いを込めて、今回、作りました」


■観光客「衝撃的」地方の商店を救う自販機

時代とともに変わっていく自販機のカタチ。そもそも日本で自販機の普及が進んだのは1960年代のことだというが、当時、商店の経営者たちは「仕事を奪われる」と危機感を抱いていた時代があった。しかし、それから半世紀以上がたった今、その自販機が経営に悩む地方の商店を救う存在へと変化している。

奈良県桜井市の駅前にひっそりと置かれた自販機の中には、クレープやピザドッグ、ホックホクにふかしたサツマイモなど16種類が入っている。

大阪からの観光客「初めて見た~何これ!」「衝撃的ですね」

その独創性に“衝撃”を受ける人がいたこれらの商品は全て、自販機を設置している店主の手作り。この店はもともと、流しそうめんを専門に扱う店だった。そのウラには経営に関わる“事情”があったという。

三輪そうめん流し・加藤秀幸店主「冬はちょっとしんどいと。なかなか流しそうめんも厳しい時期なので」「人件費をかけたくない」

冬場は売り上げが落ち込むため、人件費が抑えられる自販機での販売を2017年の冬から開始。この珍しさが話題となり、多い日には10万円を売り上げる、今や“店の救世主”となっている。

間もなく訪れる次の時代、自販機はどのような変化を見せてくれるのだろうか。